モデル農場見学会バックナンバー

2024.11.22

イチゴ

三重県

モデル農場見学会終了レポート 株式会社SaTi 様

データで収益を最大化する方法!

株式会社SaTiの山本社長は、2016年に28歳で新規就農。
「戦略的な農業で玉城町から革新を起こす」という理念のもと、イチゴの生産・販売に取り組んでいます。現在では、栽培面積を1.5haにまで拡大し、契約販売を中心とした「儲かる農業経営」を実現されています。

今回の配信では、栽培コストの把握、販売交渉、品質管理など、農業経営において重要な要素を数値化し、可視化することで、より効率的で収益性の高い農業経営を実現する方法を伺いました。

◆今年新築した八角クリアハウス

今後、需要の見込まれる夏イチゴの栽培が可能なハウスを建設しました。
さらに可動式ベンチを採用する事でパイプベンチの1.5倍の定植本数を実現。

ハウススペック
・間口8m×4連棟×奥行72m​
・柱高 3.8m ・面積 2,304㎡​
・ガイアイチゴKハンギングMS​
・定植本数 21,670本
・エフクリーン自然光ナシジ100μ​

◆見える化の重要性と取組み事例

なぜ見える化が必要か?

「見える化」は、農業経営をさらに発展させるために欠かせない取り組みです。
その理由は以下の通りです。

・経営状況の把握:現状を正確に分析し、改善点を見つける。
・信頼性の向上:銀行融資の際に、信頼性が高まりやすい。
・価格交渉の強化:販売先に自社の強みを示し、適正な価格で取引する。

見える化の具体的な方法

1.栽培コストの把握:作業時間、資材費、人件費を詳細に記録し、正確な栽培コストを算出。
2.品質管理:収穫量、品位、廃棄率をデータ化し、品質の安定化を図る。
3.販売交渉:生産コストや品質、市場動向をもとに価格交渉を実施。



◆栽培コストの把握と作業効率化

栽培コストの構成を明確に

栽培コストは、以下の2つに分類して把握します:

・固定費:家賃や電気代などの毎月変動しない費用。
・変動費:肥料代や人件費など、生産量に応じて変動する費用。

作業効率化の具体策

・作業スピードの計測:収穫やパック詰めなど各工程の時間を計測し効率を改善。
・人件費の管理:作業時間と賃金のバランスを分析し、人件費を最適化する。

 ◆品質管理と販売交渉について


品質管理の重要性

品質の安定は、販売価格に直結します。そのため、収穫物の品位や廃棄率を管理し、
常に高い品質を維持することが求められます。

販売交渉のポイント

・生産コストや品質、市場動向を根拠にした交渉。
・信頼関係を重視した販売先との長期的な取引構築。



◆環境管理と栽培技術について


環境要因の管理

気温、湿度、光量といった環境データを記録・分析することで、作物の成長に最適な条件を見つけることが可能です。

栽培技術の改善

データを活用して栽培方法を改善し、収量と品質の向上を目指します。


◆今後の経営方針をお伺いました


・栽培面積の拡大:2ヘクタールへの拡大を目指し、資金調達や人員確保を進める。
・収益増加:品質向上と効率化で、より高い収益性を実現する。

◆今回の農場見学の要点まとめ


今回の農場見学会では、農業経営における「見える化」の重要性について学びました。
以下のポイントを参考に、今後の経営に活かしてください:

1.農業は「経営」として捉え、改善を続ける姿勢が重要。
2.数値データに基づく意思決定が、効率化と収益向上のカギとなる。
3.品質管理の徹底は、売上増加の基盤。
4.販売先との信頼関係を築くことで、経営の安定を図る。



◆アグリカルチャークラブから

株式会社SaTi様の実践例を参考に、自らの農業経営を振り返ってみてはいかがでしょうか。「見える化」を導入することで、新たな発見や改善点が必ず見つかります。

次回の農場見学会もぜひお楽しみに!