モデル農場見学会バックナンバー

2021.07.30

トマト

茨城県

農業を学ぶ旅 終了レポート 株式会社 伊藤農園.F様

茨城県 株式会社 伊藤農園.F

光を、風を、たくみに操る独自の環境づくりで夏越しトマトを安定生産!
安心・安全を追求したブランド戦略で『儲かる農業』を実現!
減農薬栽培の先駆者として知られる伊藤農園. Fの代表取締役の伊藤健さん。高品質のトマト生産を支えるのは、 自然の持つチカラを最大限に活かした独自技術に加え、環境制御盤などの先進機器を活用したハウス環境づくりです。気候の変化を読み、デー タと照らし合わせる。伊藤さんの経験値がデータとして見える化されることで、さらな る栽培技術の向上だけでなく、若手育成にも大きな効果がもたらされています。
伊藤農園. Fの代表取締役の伊藤健さん
 
農場データ
ハウス総面積:63a
ダッチライト型ハウス:23a
鉄骨ハウス:40a


伊藤農園.Fの儲かるための3つの戦略
1「夏越しトマト」への挑戦 2減農薬で安心・安全を追究 3若手の受け入れ


自然の力を最大限に生かした栽培環境づくり
【夏越しトマト】
導入設備:ウルトラエースH2・暖房機・点滴灌水・ヒートポンプ・外気導入機・CO2施用機
夏場の美味しいトマトが食べたいという顧客ニーズに応え、8月から収穫できる夏越しトマト栽培を開始。夏はハウス内も高温になるため、きわめて栽培が難しい作型。
スケジュール

新たに導入した外気導入機によって病害を抑制。ハウス内のCO2濃度を400ppmに保つことも可能に。
外気導入機
 
日中の温度管理は遮光率の異なる2重のカー テンを使い分け、ハウス内が35℃を超えないように管理。
2重のカーテン
 
灌水は5本のチューブを生育ステージによって使い分けることで、根の生育が良好になる。
灌水


【長期多段栽培】
導入設備:ウルトラエースT・外気導入機・CO2施用機・暖房機
株は平均30段。糖度6度以上の品質を維持しながら、10aあたり25tの生産を実現。
株式会社 伊藤農園.F
 
品質の安定化には茎の太さを揃えることが重要。気候の変化を先読みし生育ステージによって環境をコントロール。
株式会社 伊藤農園.F

 
【減農薬への取り組み】
茨城県が定める「特別栽培農産物」基準値の半分以下の農薬数 (カウント) に制御。シーズン散布は年6回。
自家製堆肥は、ナラ・ クヌギの落葉やもみがらなどをブレンド。少量の油かすや米ぬかを混ぜて発酵を促し、約2年 間寝かす。EC値は低いため、肥料としての効果より、土の物理性の改善(通気性や透水性)や微量要素と微生物の補給などの役割が大きい。
自家製堆肥

 
自然環境を味方にするハウス栽培『ココがポイント!』
自然の恵みをハウス内に取り込み、 理想のハウス内環境を創造!
夏場は涼しい外気を取り込むことでハウス内のCO2濃度も安定。またハウス内が理想の気温になるように複数の遮光カーテンを使い分けて、ハウス内温度を繊細に管理するなど、伊藤さんは長年の経験に加えモニタリングなどの最新機器も活用しながら、常に作物にベストな環境づくりを目指されています。そんな伊藤さんの目標は、ご自身が築き上げた技術や経験を見える化し、後世に伝えることです。伊藤農園ブランドを継承した弟子達が、安全で美味しいトマトを提供できるようになること。そして、もうひとつの大きな目標は「農薬ゼロ」。 「安心・安全を追求し、弟子達と一緒に伊藤農園ブランドを全国へ広めていきたいです!」と、さらなる挑戦に意欲を見せられています。