モデル農場見学会バックナンバー
- 2018.11.09
マンゴー
北海道
農業を学ぶ旅 終了レポート 株式会社ノラワークスジャパン様
2018年11月9日(金)に開催しましたモデル農場見学会の様子をお伝えいたします。
農場概要
(株)ノラワークスジャパン (農場No.2018-05)
代表:中川 裕之氏
場所:北海道帯広市
圃場面積:合計0.33ha (内、ハウス0.33ha)
温泉と雪を活用した画期的な技術と希少価値を最大化するビジネス戦略
従業員:2名

見学会の様子
夏冬逆転のマンゴー栽培 ~常識を変えるとあらたな価値が生まれる~
中川さんが「北海道でのマンゴー作り」を決意したのは約8年前。宮崎のマンゴー生産者との出会いがきっかけでした。「クリスマスにマンゴーを売りたい。宮崎では無理でも、北海道ならできるはず」と、中川さんはその言葉に大きなビジネスチャンスを見いだし、自らマンゴー栽培に挑戦。宮崎に1年以上通いながらマンゴー栽培を学び、十勝での実験用ハウスで育苗を開始。翌年の2011年には株式会社ノラワークスジャパンを設立、同年に十勝初となるマンゴー「白銀の太陽」の生産に成功されました。
夏と冬を逆転させる画期的な栽培技術に加え、十勝の自然環境を巧みに活かした省エネルギー対策など、これからの農業の可能性を大きく広げる技術開発をはじめ、地域経済や雇用の創出に貢献する、新たなビジネスモデルを構築されています。
夏と冬を逆転させる画期的な栽培技術に加え、十勝の自然環境を巧みに活かした省エネルギー対策など、これからの農業の可能性を大きく広げる技術開発をはじめ、地域経済や雇用の創出に貢献する、新たなビジネスモデルを構築されています。

自然エネルギーを巧みに利用し「真冬のマンゴー」を収穫
通常のマンゴーの旬は5~6月で、約半年前となる12月頃に花芽をつけさせるのが一般的。12月に収穫するには6月頃に花芽をつけること、つまり6月に冬の環境を再現する対策が必要となります。冬に積もった雪を夏に利用して地面を約10度に下げるなど、独創的な環境作りにより季節を逆転させた栽培スケジュールを実現しています。

糖度15度以上&繊維質が少ない高付加価値の商品作りに成功
十勝産完熟マンゴー「白銀の太陽」は、宮崎県産と比べて約1ヶ月程度長く、樹上でじっくりと実らせています。梅雨のない北海道は日照時間が長いために熟成が進み且つ、湿度も低いためにヤニの発生が抑制され、繊維質の少ない果実となります。北海道では果実肥大期にハウス外温度が低下し病害虫発生はほとんど見られないため、防除の必要もありません。

自社ネット通販で約3割を直売単価10,000~30,000円を実現
クリスマスやお正月など、さまざまなイベントや贈答が盛んな端境期に合わせて、12月上旬~1月中旬にかけて生産を集中。7割は東京や大阪の市場への出荷し、千疋屋や伊勢丹などの高級デパートでの販売に加え、自社で運営するネットショップでの直売も展開。1個あたり10,000円~30,000円で、宮崎県産の3~5倍、沖縄県産の10~15倍の単価になります。

逆転の発想で、温泉、日射、雪など自然の力を最大限に活用!徹底した温度管理による農場作りで超高品質マンゴーを生産
積もった雪に木の皮をかぶせただけで夏まで貯蔵できるのも、北海道ならではです。雪の下からハウス内の地面に、不凍液を流したパイプを通すことで株元を冷やし、6月頃、地温を7度まで下げることで冬の環境を再現し、マンゴーに花芽をつけてさせています。

講演会『真冬のマンゴー栽培を通じた付加価値の提供について』
ノラワークスジャパンの挑戦と成功について
北海道でマンゴーを栽培する。最初は夢のような話で、周りも半信半疑。いろんな方々から悪いことは言わないからやめておいた方がいい。と止められる事が多かったです。妻も最初は反対していましたが、最後は中川社長の熱意に負け、サポートしてくれました。「挑戦しなければ失敗はない。でも成功する事も絶対にない」その思いがあったからこそ成功できたと感じています。物事をいろいろな角度から「見る」、必ず成功するんだという強い気持ちでしっかりと「観る」、そうすると協力してくれる「味方」も増える。チャンスを見いだす視点と、挑戦し続ける固い決意、そして同じ夢を持つ仲間が揃って、はじめて最高の「味」に辿り着けるんです。これからの農業を、そしてこれからの北海道を変える活動を続けていきたいと思います!

参加者の皆様からのご感想
30代男性
チャレンジする事の大切さを感じました。特に印象に残ったのは「挑戦しなければ失敗はないかもしれない、だが成功は無い」という言葉に勇気をもらいました。これからも積極的にいろいろなことに挑戦していきたいです。[/word_balloon]
40代男性
栽培作物のブランディング、付加価値の付け方が非常にうまいと感じました。特に、海外へ出荷する時など、マンゴーの送付する際に雪を詰めて売ることで単価を向上させる取り組み等、目の付け所が良いと感じました。雪の無い地域の人々にとっては雪は特別な存在。逆に北海道からすると雪が多すぎて大雪で困ってしまう事も。その雪をうまく付加価値をつけながら販売に結びつける手法が大変参考になりました。
当日のスケジュール

見学会の様子



