モデル農場見学会バックナンバー
- 2016.09.28
水菜
福岡県
農業を学ぶ旅 終了レポート
2016年9月28日(水)に開催しましたモデル農場見学会の様子をお伝えいたします。

農場概要
白水農園 (農場No.2016-04 )
代表:白水隆資氏
場所:福岡県小郡市圃場面積:合計11ha (内、栽培ハウス1ha)
圃場面積:合計11ha (内、栽培ハウス1ha)
作物交付金に頼らない自立した農業を目指し、水稲・麦・大豆の露地栽培から、水菜のハウス栽培への転換を進めている農場です。平成29年度にはハウス栽培面積を1.65haへ拡大する予定です。
作業人員:14名
見学会の様子
水菜のハウス栽培
ハウスで栽培した水菜は、食感が良く高単価で取引されるという理由から、あえて手間の掛かる水菜のハウス栽培を行っています。

10aあたりの売上高を、同じく白水農園で栽培している水稲と比較すると、水菜は水稲の約50倍にも上ります。
また、安定した収入を確保するために、収益のは柱となる水菜は価格の乱高下の少ないJAへ出荷しています。

より良い栽培方法を求めて実証実験
白水農園で行っている数々の実証実験を確認しました。
その1つが光制御型フィルムです。外気温に応じてハウス内に入射する光の性質を変換させます。
高温の場合、このフィルムは梨地に変化して緩やかな散乱光がハウス内に入射します。その効果を最も実感したのが初夏でした。
6~8月の高温時に、通常のハウスでは収穫量が半減しましたが、光制御フィルムのハウスでは減少がなく、初夏の生育は極めて良好でした。
この他にも、潅水チューブや環境複合制御盤などの実証実験を行い、良い設備は導入を検討しています。

ハウス栽培転換によるメリット
①農業設備費の大幅カット
営農にかかる平均的な設備費用は約560万円※1と言われています。
しかし、白水農園の水菜栽培で使用している農業設備は小型トラクター、播種機、背負い動噴のみで、設備費用は約340万円に抑えています。
使用頻度の少ない大型設備に投資していた資金を、より収益性の高いハウス栽培への投資に回すことも可能になりました。
※1 全国新規就農相談センターHPより引用(土地取得費用を除く、トラックや草刈り機などの機械・設備にかかった平均額)
②売上高の大幅増加
最大のメリットが、売上高(経常利益)の増加です。
平成26年度の白水農園の収支実績を比較すると、水菜ハウス栽培1haの経常利益は、露地栽培10ha(水稲、麦、大豆)の経常利益の約7倍でした。
また、水稲や大豆栽培で収入が入るのは、年に1シーズンのみですが、ハウス栽培では毎月収入がある点もメリットと感じています。
平成28年度の売上げ見込みを教えていただいたところ、農場全体で9,500万円を予定しているとのことでした。 

参加者の皆様からのお言葉
60代男性 ミニトマト栽培
「ミニトマト栽培では冬場の暖房費が大きなコストとなっているが、暖房費と暖房設備の軽減ができる葉菜の栽培に魅力を感じました。葉菜へのビジネス展開も検討したいと思います」
当日のスケジュール


