営農通信バックナンバー

2025.09.04

ミニトマト

【八街農場】今作スタート!八街農場の新たな取り組みをご紹介します! (ミニトマト)

〇はじめに


8月頭に定植を行い、新しい作がスタートしました。

今作は昨シーズンの反省を踏まえ、病気の感染予防・高収量を目指して栽培計画を立てています。

そこで、今回は八街農場の新たな取り組みについてご紹介します。



8月頭に定植した苗が、約1カ月で生長した様子。


〇昨シーズンの反省


ハウスの隙間からトマト黄化葉巻ウイルスを媒介するタバココナジラミが侵入してしまい、

黄化葉巻病の感染拡大により、伐採を余儀なくされました。



↑黄化葉巻病に感染した株


〇今作の新たな取り組み


昨シーズンの反省を踏まえ、黄化葉巻病の感染が蔓延させないための新たな取り組みをご紹介します。

 

TY品種の導入


TY品種とは、トマト黄化葉巻病に耐病性を持つ品種のことです。

品種名は’TY〇〇と表記されることが多いです。

トマト黄化葉巻病の病原体であるウイルス(TYLCV)の体内での増殖を抑制し、病徴の発現を抑えます。

感染株数を抑え、収量を確保する目的で今シーズンから導入します。

※病徴は出なくても感染しないわけではありません。

 潜在感染していると周囲の健全株への感染源となってしまいます。

 ウイルスの媒介者であるタバココナジラミの防除は引き続き行います。

 

◆ピンチ苗の導入


ピンチ苗とは、脇芽を増やすために摘芯(ピンチ)が施された苗のことです。

この処理により、出てきた脇芽を伸ばすことで2本仕立ての苗になります。

一般に、TY品種は種代が高いため、コストが大きくなってしまいます。

そこで、TY品種は定植する株数を減らす代わりに全て2本仕立てにし、主枝の数を補う目的でピンチ苗を導入します。

初期の段階で2本仕立てにすると、1本仕立てと比較して軟弱になりやすいので、台木は強勢台木を使用しております。



↑ピンチ苗の写真


◆品種の配置を変更


昨シーズンに行ったコナジラミのモニタリングにより、

ハウスの中でも発生数が比較的多い箇所・少ない箇所が可視化されました。

そこで、発生数が多い箇所にはTY品種、少ない箇所には一般品種を配置し、

黄化葉巻病の発病株を少しでも減らせるようにしました。





↑コナジラミのモニタリングの様子。
 捕殺数を毎週計測。

もちろん、コナジラミをハウス内に侵入させないことが大前提となります。

片付け作業が終わり、新しい苗を導入する前にハウス内の侵入経路は塞いでおくようにしましょう。

また、定植直後には株元に粒状の殺虫剤を散布し、初期のコナジラミの増殖を防ぎます。

定植後の株元散布に使う殺虫剤は残効性が約3~4週間のため、効果が切れてくる前に次回の防除計画を立てておきましょう。


 
〇暑さ対策は引き続き実施中

年々気温は上昇しており、9月も厳しい残暑が予報されています。

7月号でご紹介した通り、熱中症対策を引き続き実施中です。

従業員とコミュニケーションは積極的にとり、少しでも体調に異変があればすぐに休ませる等、

労災は未然に防げるようにしていきましょう。


〇おわりに

上記の取り組みにより、どの程度感染が抑えられたか、

収量が増加したかに関しては今シーズンが終了する頃に総括します。

酷暑が続いておりますが、従業員の体調を第一にして日々の作業を進めていきましょう。