営農通信バックナンバー

2025.02.20

イチゴ

【羽生農場】炭酸ガス(CO2)施用について (イチゴ)

 皆さんこんにちは。

イチゴのシーズンも本番となってきました。

今年もイチゴが豊作となるよう、気を引き締めていきたいですね。

今回は炭酸ガス施用についてご紹介いたします。

 


■炭酸ガス施用目的と適期


 炭酸ガスの施用目的は、光合成効率を高め、より糖度の高いイチゴを安定的に収穫するためです。

冬場の間は気温が下がってくると、換気の回数も減ってきます。

したがってハウス内の空気が外に出にくくなるため、12月以降は、炭酸ガス施用の適期と考えられます。

 

 

■炭酸ガスの濃度基準


 イチゴの光合成が行われている時は、外気と同等の400450ppm程度を保てれば問題ありません。

現在げんき農場ではウルトラエースを使ってハウス内をモニタリングにより、

必要なタイミングで光合成促進機G-ACEを稼働させ、光合成促進を行っています。

日の出後光合成が始まるまでは700pm程度、日中は400ppm程度に設定しています。

 

 


■げんき農場の炭酸ガス施用


 げんき農場では大きく午前中の施用と午後の施用方法を分けて考えています。

午前中はハウス内温度が低いため、換気が開くことが少ないです。

この時にイチゴが光合成に必要なCO2を吸収することでハウス内のCO2濃度が低下していきます。

そこで炭酸ガス発生機で光合成に足りないCO2を補うようにしています。

 また午後は温度が高くなるため、換気装置が開く時間が増えてしまいます。

この場合はCO2を発生させても、すぐに換気装置が開くことでせっかく発生させたものが無駄になってしまうので、

稼働を抑え燃料費の削減を図ります。



 光合成を最大化させることで収量を上げ、高品質なイチゴを作るためにも、

モニタリング装置や炭酸ガス発生機は必要不可欠な設備です。

その他にも水や肥料、光も光合成に必要な要素ですので、どれも不足しないように注意しましょう。

 


■高濃度施用


 品種差はありますが、炭酸ガス施用により7501000ppmまで上げ、

濃度を保つとシーズン中の収量が12割増加する効果があります(2011, 福岡県農業総合試験場)

ちなみに、2000ppmまで上げてもイチゴへの悪影響はありませんが、以下の点から当農場ではおすすめしておりません。


1000ppmで育てた場合と比べあまり収量が増えないので、費用対効果が低い。

・ハウス内の炭酸ガス濃度が2000ppmまで上がると、ほとんどの人が不快感やめまい、吐き気を感じる。

・近年の燃料費高騰のため、燃料節約も必要。


新しい知見が出てきましたら、また共有させていただきます!

 


~さいごに~

 まだまだこれから本格的に生産を行うためにも、炭酸ガス発生機の活用を行い、美味しいイチゴを作っていきましょう!