営農通信バックナンバー
- 2024.12.23
イチゴ
【羽生農場】春先に向けた手入れ作業(イチゴ)
こんにちは、げんき農場です。
年の瀬になり、いよいよイチゴ栽培・販売の1年間で最も忙しい時期が始まった方も多いのではないでしょうか。
げんき農場でも収穫量の増加とともに、出荷やパック詰め作業に割く時間が長くなっています。
とはいえ、まだ手入れ作業の時間が取れる時期でもあるので、必要な手入れはしていきたいですね!
そこで今回は、今のうちから行いたい、春先に向けて行う手入れ作業について紹介します。
■春の気候とイチゴの様子
春の気候は一日の寒暖差が大きく、3月に入ると日中は気温20℃を超え、夜間は5℃を下回るような日もあります。
晴天率も高くなり、一日の積算日射量が20MJ/㎡を超えてきます。
この時期は、十分な温度と日射量があるため草勢が強くなり、その上収穫の間隔も狭まってくるため管理作業が滞りがちです。
栄養生長に偏ると糖度の減少や奇形果の発生など、果実の品質に影響を及ぼし、秀品率が下がってしまうこともあります。
■手入れの重要性と方法
収量が見込める春先に、品質が良く、糖度の乗ったイチゴを収穫するためには、
今の時期から適切に摘果(または摘花)や摘芽(芽かき)を行うことが重要になってきます。
摘果:
摘果は養分の分配先を絞ることがポイントになります。
摘果には、果実糖度を上げるだけでなく次に分化する花を大きくする効果もあるので、
甘くて大粒な果実の収穫が期待できるようになります。
摘果の強さによって、イチゴの品質をいくらかコントロールできるとも言えます。
例えば贈答用の秀品イチゴを多く収穫するためであれば、強めの摘果を行うと甘くて大きな果実ができやすくなりますし、
収量を増やして販売数を伸ばすためであれば、弱めの摘果を行うと多くの果実が実って収量を増やしやすくなります。
摘果をする際、げんき農場では大きさを基準に行っています。
その日どの程度の摘果をするかを決め、作業前にメンバーを集めて目合わせをすることで、作業ムラの軽減を目指しています。

摘芽:
脇芽を取り除いて養分の分配先を絞ることで、生長点へしっかりと養分が送られ、
光合成に最適な強く大きい葉の展開が期待できます。逆に多数の芽を残したまま春を迎えると、
全ての芽から同時に葉が展開し、過繁茂になってしまいます。
その上、病害虫の発生しやすい環境にもなってしまうといった悪循環に陥ります。
げんき農場では、2月中旬までは1芽管理を行い、それ以降は生育状況に合わせて2芽~3芽と増やしていきます。
~さいごに~
極端に強い摘果・摘芽作業は、収量減少の原因となる他、着果負担の減少によって生長バランスを崩すため、
奇形果の発生を引き起こすこともあります。栽培状況や収量・品質のバランスを考えながら、
その圃場に適切な手入れ作業の頻度・目安数を決めて行っていきましょう!

