営農通信バックナンバー
- 2024.10.25
イチゴ
【羽生農場】マルチ張りとマルハナバチ利用について(イチゴ)
こんにちは、げんき農場羽生です。今年はこの時期になっても、晴れると夏のような暑さを感じますね。
この暑さが長引いたことが原因で、イチゴの未分化定植をせざるを得なくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ハウス内の日平均気温を下げてできるだけ花芽が早く来るようにしたいところです。
今回は、収穫前の準備としてマルチ張りとマルハナバチ利用についてご紹介します。
■マルチ張り

10月下旬~11月上旬にかけてマルチ張り(マルチング)をします。
主に栽培中の雑草抑制や培地の保温・保湿、果実の汚れ防止等を目的として行います。
げんき農場では、白黒マルチを使用しています。これを使用した場合、葉の受光体制が良くなるほか、
4月以降の培地温の高温化を防ぐことができます。結果として、高品質・高収量に繋がります。
今回ご紹介した白黒マルチも、渡辺パイプ(株)にて取り扱いがございます。
ご希望の幅に加工することもできます!(マルチフィルムのラインナップはこちら)
ご注文の際は最寄りの販売店・農協等にお問い合わせお願いいたします!
■マルハナバチ

げんき農場では、「クロマルハナバチ」という種を使用しています。このハチの利用について、ポイントを説明します。
・ハウスの仕様
ハチは紫外線を頼りに飛翔しますので、紫外線カットのフィルムや資材の利用は避けます。
また、ハウス外への逃亡、鳥類など天敵からの保護のために換気部分には防虫ネットを設置します。
・花数による制限
巣箱を開けっ放しにした場合、1匹のハチが1日に訪れる花数は最大3000花程度なので、
花が少ない状態なら巣箱の出口を閉じて受粉(放花)の制限をします。花数に比べハチが多すぎると、
過剰放花が発生し、奇形果の原因となってしまいます。特に、花が揃っていない時期や強く摘花を行っている場合は、
巣箱の出口を開けっ放しにしないよう注意しましょう。
過剰放花が起きにくく、十分に受粉できる頭数の目安は、
1aあたり1~2頭という知見もあります(2013,群馬県農業技術センター)。
とはいえ、天候や栽培方法など様々な要素によって全く異なりますので、
花の状態を観察しながら、例えば一定時間経過してから巣箱の出口を閉めるなどして調整しましょう。

・使用期間
巣箱にいるハチの寿命は4週間~6週間程度とされています。使用開始の日時と、交換目安日を記録しておきましょう。
マルハナバチの活動適温は10~30℃とされています。したがって、巣箱を覆うようなシェードを設置して
日中高温になりすぎないようにし、夜間は巣箱を毛布でくるむなどして低温対策を取りましょう。
なお炭酸ガス施用をする場合、地面に近いほど炭酸ガス濃度が高くハチへの悪影響が出るため、
ハチ箱は地面に直置きせず10cmほどの高さの台の上に置きます。
また、砂糖水を入れた補給所を圃場内に設置すると、ハチがより長い期間活動できます。
青か黄色の容器を使うと、ハチが視認しやすいため効果的です。
げんき農場では小型の容器に黄色いフェルトを敷いて、そこに砂糖水を染み込ませています。
・農薬散布の際
マルハナバチにも有害な場合があるので、散布前日にハチを回収し圃場から巣箱を運び出しておきましょう。
また散布後、マルチやシート上の水たまりには農薬が残留している可能性があります。
ハチへの影響日数経過後、水たまりがないかなど圃場内の様子をよく確認してから巣箱を戻しましょう。
~さいごに~
今年ももう、収穫が見えてくる時期になりました。平年より暖かい気候が長く続いていますが、
適切な準備で今作も乗り切りましょう!

