営農通信バックナンバー

2024.08.18

イチゴ

【羽生農場】花芽分化の確認と定植の準備(イチゴ)

 こんにちは、げんき農場羽生です。今夏は猛暑に加え、ゲリラ豪雨も心配ですね。

ハウス内だけでなく、農場全体の環境にも目を光らせたい今日この頃です。


 猛暑の続く中、げんき農場では栽培ベンチの太陽熱消毒を実施しました。太陽熱消毒は薬剤を使わず費用もマルチ代のみで済む、

優れた消毒方法です(詳細はこちらのバックナンバーから!)。土壌病害を避けるためにも、是非ご参考ください!


 さて今回は、9月の定植に向けた準備や確認しておきたい管理ポイントをご紹介します。



■花芽分化の確認


 イチゴは低温短日条件で花芽分化を行います。近年は夏の気温がとても高く、残暑も厳しいことから、

イチゴの花芽分化に適した環境になるのが晩期化していると言えます。



 花芽分化がないまま定植した場合、温度や日射の影響で栄養成長が促進され、より花芽分化が遅れてしまいます

その結果収穫開始が遅れ、収量も低下してしまいます。これはクリスマス商戦に乗じる上では重大な問題です。


 そのため、事前に花芽検鏡を実施し、花芽分化が行われているかを確認することが重要です。

なお花芽検鏡については、特別な機械や技術を要するため、農協や農林振興センターなどの専門機関への相談・依頼を推奨します。





■粒剤の準備


 定植の際、粒剤の土壌混和をされる方も多いと思います。げんき農場では毎年、アブラムシ類、コガネムシ幼虫、

コナジラミの発生を抑える為、モスピラン粒剤の土壌混和を行います。


 粒剤を土壌混和する際、つい確認を忘れがちなのが、ミツバチやマルハナバチ、天敵への影響日数の把握です。

モスピラン粒剤の場合、ミツバチに対してはほとんど影響がありません。しかし、マルハナバチで1~3日、

天敵では14日程度の影響がある為、導入までの期間、どのような薬剤を撒くかも含めて検討する必要があります。


 げんき農場の場合、定植後は収穫まで日があるので、強めの薬剤を選びます。

ただ、天敵導入する場合は悩みどころになってきますので、安易に強めの薬剤を選ばない方が良いでしょう。



マルチングは十分に気温が下がった時期に


 「定植前にマルチングを実施し、株に泥跳ねさせない事で病気のリスクを減らせる」という話を聞いた事のある

生産者の方も多いのではないでしょうか。早いマルチングは地温も確保できるため、株を肥大させる為には良い方法です。


 しかし、近年は9月後半まで暑い日が続く傾向があります。この時期にマルチングを行うと、

培地が過度に保温される事で、2番花以降の花芽分化が遅れる(もしくは2番花が飛ぶ)事が指摘されています。

前述のとおり、収穫開始が遅れるとその分収入の減少にも繋がります。

したがって平地、中山間地域では、十分に気温が下がってからのマルチングが良いでしょう。



~さいごに~

 定植作業はイチゴを生産する上で、1作、1年のスタートとも言えます。

是非当記事を参考にしていただき、良いスタートダッシュを切り、実りある年にしましょう!