営農通信バックナンバー
- 2024.06.19
イチゴ
【羽生農場】育苗期の炭疽病対策について(イチゴ)
こんにちは、げんき農場羽生です。今年は梅雨入りが記録的に遅く、
関東では既に何度か真夏日になっていますね。
げんき農場スタッフも、ファン付きベストを着用したり、熱中症対策研修に参加したりして、
今年も安全に夏を過ごせるよう尽力しています。
無理せず、体調と相談しながら作業を進めていきましょう!
さて、今回はイチゴの重要病害である炭疽病について、育苗期における対策をご紹介します。
■イチゴ炭疽病
イチゴ炭疽病は糸状菌(カビ)によって引き起こされる病害です。
黒い病斑が葉や葉柄、ランナーなど局部的に発生する場合と、病斑は現れずにクラウンが侵され、
株全体が枯死する場合があります。罹病が確認された株を治療することは困難なので、
速やかに株を撤去しましょう。

■発病しやすい環境・状況
・炭疽病は高温多湿環境を好むため、育苗期である6~9月は特に発生が多くなります。
・親株が感染している場合、その子苗にも伝染する可能性が非常に高いです。
・雨や灌水時の水滴の跳ね返りにより、土壌表面に存在する炭疽病菌から胞子が飛散し伝染します。
■対策
・できるだけ頭上灌水しない
スプリンクラー等で頭上から灌水を行うと飛沫が飛びやすく、羅病株から胞子が飛散し感染拡大します。
灌水チューブ等を利用し、水滴が跳ね返らないように灌水しましょう。
・羅病株からのランナーは利用しない
ランナーを介して子苗へ伝染するので、罹病した親株のランナーは利用NGです。
できれば、罹病した親株があるハウスのランナーは使わないようにする方が良いでしょう。
・器具や手指の消毒
育苗に利用する鉢やプランターは事前に消毒しましょう。
また親株やランナーに羅病が認められなくても、こまめにハサミや手指などを消毒する事で
汁液伝染のリスクを軽減できます。
・過繁茂にならないようにする
風通しが悪いと過湿になり、発病の要因になります。
株間を適度に開ける、定期的に葉かきをするなどの工夫でリスク軽減できます。
・窒素過剰にならない肥料管理
植物内の窒素含有量が増えると発病しやすくなるので、
肥料濃度が高くならないよう管理する必要があります。土壌や液肥のECは定期的に測定しましょう。
~さいごに~
しっかりと防除対策をとることで、炭疽病の被害を抑え、健全な苗を多く育てられます。
高品質な苗でスタートダッシュを切り、来シーズンの収益向上に繋げましょう!


